サアさんからの質問
Q.
将来的に姑と同居しなくてはならず
そのことが憂鬱で頭を離れません。

舅が亡くなり、将来的に姑と同居することがほぼ確実です。子供を作るに際して、姑から心ないことを言われ、それ以来姑に心を許す気になれません。夫はとりつくしまもありません。心のモヤモヤが晴れず、いつもこの事を考えてしまうのですが、気持ちの整理の仕方について、アドバイスいただけないでしょうか。(30歳)

特別ゲスト 掬池友絢さんの回答
A.
傷ついた分、サアさんは他の人の苦しみに寄り添える人になっていると思います。

配偶者の親に関して、悩まれていらっしゃる方は少なくないのでしょうね。配偶者の親とは、もとを辿れば他人です。しかも過去に心ないことを言われている、とのこと。心穏やかでいられないお気持ちはお察しいたします。

ただ、あくまで理想論ではありますが、仕返し的なことは考えられないほうが良いかと思います。『ダンマパダ』というお釈迦さまの言葉が書かれた古い経典には、「実にこの世においては、怨みに報いる怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である」とあります。つまり、仕返しをすると再び自分に帰ってきてしまう、という教えです。かつて、戦後にサンフランシスコ講和会議(1951年)で対日平和条約の締結と調印のための会議がおこなわれたとき、スリランカの大統領ジャヤワルダナ氏もブッダの言葉を引用し、『憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである』と、このダンマパダの真理を説いたことで知られています。もしお姑さんに対して少しでも仕返し的な気持ちが残っていらっしゃるなら、それは何とか断ち切られてほしいと思います。

傷つけられたことは大変悲しい出来事ですが、私は、傷ついた経験というのは決してマイナスなことばかりではないと思うのですね。他の人の苦しみに寄り添えるようになるからです。この世には、苦しんでいる人というのは数えきれないほどいらっしゃいます。そういった人たちの苦しみに寄り添えるようになれる……、私はそれは素晴らしいことだと思うのです。

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PROFILE
  • 掬池 友絢(きくち ゆうけん)1975年生まれ。浄土宗僧侶。静岡県三島市にある蓮馨寺副住職。平日は都内の仏教機関に勤務しながら、一方で、仏教の良さを伝え広めるべく様々な活動に取り組んでいる。著書に(講談社)がある。蓮馨寺で「お念仏の会」や「お寺BBQ」といったコミュニティ活動をおこなう他、月に1回、寺子屋ブッダの「友絢さんとお茶を飲む会」で女性向けお話し会の講師も務めている。詳細はを参照。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る