晩年、北鎌倉にて。撮影:土門拳(『美と食の天才 魯山人 ART BOX』より)

10万点以上とも、30万点とも言われる数の作品を残した北大路魯山人。多くの創意工夫で「昭和の陶芸」に大きな足跡を残しました。
俎板(まないた)皿に料理を盛るのは魯山人の試み。皿の色や余白が料理をいかに美しく見せるか、計算されつくしています。立体感を重視したこの試みは料理の世界に広く受け入れられ、現代にも受け継がれています。
「食器は料理に於ける着物、食器なしでは料理は独立することは出来ません」と語った魯山人。食器にも料理と同様の情熱を注ぎました。同じ料理であっても器によって美味しく食べられるという「食器の美を食う」という考え方は、現代の、そして家庭の料理でも同じこと。「生活の美」の基本、世界遺産にも登録された「日本料理の基本」と言えるでしょう。
千葉市美術館で8月25日(日)まで開催中の『没後60年 北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく―』では、この「美を食す人」の全貌が紹介されています。

『美と食の天才 魯山人ART BOX』(黒田草臣著)から、魯山人の美へのこだわりを、実際に料理を盛りつけた写真などとともに紹介します。

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生来の食に対する関心から「料理の着物」としてやきものを制作した魯山人。傍若無人で真っ向な物言いには、生前からさまざまな評価がありました。しかし絶えず同時代の陶芸家を触発し、膨大な点数のやきものを世に送り出したのです。荒川豊蔵、川喜多半泥子などの同時代の陶芸家の作品、そして彼らが学んだ中国大陸、朝鮮半島、日本の古陶磁を併せて展開する展覧会は、その作品によって「魯山人とは何者か」を知る機会と言えるでしょう。
語りきれない破格の才能で私たちを魅了する不世出の大芸術家。そのやきものの全貌に触れるチャンスです。
 

「没後60年 北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく―」
会期:2019年7月2日~8月25日
会場:千葉市美術館
住所:千葉市中央区中央3-10-8
http://www.ccma-net.jp/

千葉市美術館ではこの展覧会の期間中、ボランティアスタッフが高校生以下を対象に展覧会鑑賞の相談にのってくれる〈おしえて!「はてな先生」〉のイベント(7月29日~8月10日)や、「中学生のためのギャラリークルーズ‘19」(7月25、26日)、大人も子どもも楽しめる「美術館で縁日気分!!」(1階さや堂ホールで8月18日に開催)など、夏休みの催しも予定されています。

チケット読者プレゼントのお知らせ
10名様に「没後60年 北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく―」の鑑賞券をプレゼント

千葉市美術館での特別展「没後60年 北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく―」(2019年7月2日〜8月25日)の観賞券をプレゼントいたします。

応募締め切り:7月29日(月)〜11:59まで
●応募にはCasa-plantaの会員登録(無料)が必要です。
●プレゼントのご応募は、1回までとさせていただきます。
●当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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黒田草臣(くろだ くさおみ)
1943 年神奈川県生まれ。明治学院大学経済学部卒業。渋谷㈱「黒田陶苑」代表取締役。 〈主な著書〉『極める技 現代日本の陶芸家125人』(小学館)『とことん備前』(光芸出版)『器・魯山人おじさんに学んだこと』(晶文社)『備前焼の魅力探究』(双葉社)『名匠と名品の陶芸史』(講談社)『終の器選び』(光文社)

 

<書籍紹介>
『美と食の天才 魯山人 ART BOX』
著者 黒田 草臣 1800円(税別) 講談社


書・画・陶・食を自在にあやつるマルチ・アーティスト
北大路魯山人のすべて
篆刻、書、陶磁器など絢爛たる作品でたどる「魯山人百科」

『美と食の天才 魯山人ART BOX』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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構成/生活文化編集チーム

出典元:https://kurashinohon.jp/1089.html

第一回「展覧会でも話題、魯山人のやきものの魅力を探る」はこちら>>