昨日、ジョージア州アトランタのモアハウスカレッジの卒業式に登壇をした投資家ロバート・F・スミス氏が、卒業生約400人の学生ローン全額(推定44億円)を肩代わりするとスピーチしたニュースがかけめぐりました!

母校コーネル大学院に5000万ドルを寄付したほか、がん研究や芸術の分野でも多額の寄付を行っているのだそう (写真はカーネギー・ホールのオープニングのガラパーティより)。写真:アフロ


「この国で暮らしてきた私の家族8世代を代表して、少しばかり燃料を注入しよう。今後も全クラスに同じ機会を提供しよう。全員がアメリカンドリームのチャンスをつかめるように」と助成金を創設すると発表(ちなみに同カレッジは伝統的に黒人学生が通っているのだそう)。さらに、スミスさんは、学校(団体)にではなく、学生(個人)に直接支払う仕組みにすることも明らかしているとのこと。お金だけではなく、きちんと行き渡る仕組みごと。これは、大切なこと。さすが!

こちらが動画です。人柄の良さも伝わってきます。


日本のお金持ちも少しは見習って欲しい!

という話をしたいわけではありません(いや、少しはしたいけれど)。

日本での返済を前提とした貸与型の奨学金は、学費が免除や減免されるスカラシップではなく、ローンです。自分の返済能力がわからないままに(そりゃそうです、大学入学の時点で自分が就く職業、入社する会社が確定しているわけはありません! さらに言うなら、その職業や会社が未来永劫安泰だなんて誰にも予測できません!)、お金を借りなければならないのです。

現在の貸与型の奨学金のあり方は、過去の右肩上がりの給与体系を想定していると言われており、いざ社会に出て働き出しても返済が滞る若者がたくさんいるのが日本の現状です。

借金返済が重荷となっている若者の急増と結婚や出産を躊躇する若者の急増。「これとそれとに因果関係はない」と言い切れる人はどれくらいいるのでしょうか?

「返済する必要のない給付金制度の整備が急務」と専門家は言います。このスミスさんのような素晴らしいニュースが飛び込むことで、「若者が活躍できる場を平等に提供するにはどうしたらよいか」を我々が考える契機になればいいな、と。これからの日本を考えるうえでとても重要な課題だと思うのです。
 

Right after ⁦⁩ tells the Class of 2019 he will cover their student loans ⁦⁩

— José Mallabo (@JoseMallabo)

コチラは、スミスさんのスピーチ直後の学生の反応です! 生徒から自然と「MVP!」コールもわき起こりました。皆、この日のことを忘れずに、がんばるんだぞ〜!!