初の民放GP帯連ドラ主演作では、高橋一生さんがこれまで築いてきた自身の魅力を余すことなく届けています。それは国内だけに留まらず、海外にも伝わっているよう。

高橋一生 1980年12月9日生まれ、東京都出身。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。最近の主な出演作は、大河ドラマ『おんな城主直虎』、ドラマ『カルテット』、連続テレビ小説『わろてんか』、映画『』『』『』など。


本作品で高橋さんが演じる「相河一輝(あいかわ・かずき)」は動物行動学を教える大学講師。日常生活の中で常に好奇心を持ちながら、「奇跡」を食べて生きているような人物像を表現しています。時に、周囲の人々の「フツウ」をザワつかせることも。でも、そんなやりとりをクスっと笑わせ、感動も誘うハートフルなドラマの世界観を大事にした演技が光ります。

「このドラマは特異なんだと思います。台本を読ませてもらうたびに、グッと胸にくるものが多くあります。でもそれは、『こうだよね』と共感を誘うものではないんですよね。『こういう考え方もあるんだ』とか『わかってはいたけれど、それを選ぶんだ』とか。気づきを与えてくれる、そんなドラマです。いろいろな感想が聞こえてくることも普段からうれしく思っています。海外から届く手紙も多く、興味深く読ませて頂いています。とにかく面白がってもらうことが多いです。疎遠だった方からも連絡を頂くこともあり、そういう意味でも特異だと思います」

ドラマの話が進んでいくと共に、周囲との関係性にゆっくりと変化が。「榮倉奈々さんが演じるヒロイン育実との距離感は縮まっていくのでしょうか」と尋ねると、「変わらないと思います」と返した後、このように解説をしてくれました。

「一輝は“我を通している”と、周りから思われがちですが、後半に入り、彼とひとりひとり関わる周囲との距離感の取り方を、これまで彼なりに試行錯誤していたんだということが、少しずつ分かってくるのではないでしょうか。彼なりに悩みもあり、苦しいこともあったと感じてもらえると思います。それはある意味、共感できるものかもしれません」

本作はこれまで日本で数多くのヒットドラマを生み出している脚本家・橋部敦子さんによりオリジナル脚本。橋部さんは制作発表当初、「世間の常識の枠から一歩踏み出てみようと思うようなきっかけになるようなドラマにしたい」とのこと。こうしたテーマを描くドラマに対して、高橋一生さん自身も深い想い入れがあるようです。

「このドラマの特異さは、気づかない人は気づかない。それが悪いというわけではありません。(育実に対して)『うさぎですね』と言ったことに対しても、決して否定しているわけではないのですが、それを否定していると捉える人もきっといるでしょう。でもうさぎはうさぎで素晴らしく、カメはカメで素晴らしいという考え方を持っているのが一輝です。だからこそ、このドラマは特異で難しい。答えがひとつに限らないからです。観た人によって捉え方が変わります。そういう意味でも、僕にとっても挑戦のしがいのあるドラマなのです。“やらせてもらってありがとうございます”“一輝を演じさせていただいて、ありがとうございます”と、撮影の度に毎回思っています」

11月3日に台湾で行われた記者会見&ファンミーティングは、高橋一生さん初訪台とあって、現地メディア31社が参加、約100人のファンに囲まれながら、盛り上がりをみせました。

高橋さんにとって、海外イベントそのものも初の体験となり、「このドラマを台湾の皆さんもご覧になって、気にしていただいていることは大変有難いことです。僕としてはいつも通り変わらなく、芝居をさせていただきたいと思いますが、海外ではどのようにこのドラマを受け止めてくれているのか、楽しんでいただけているのかと、関心も持っています」と、率直な気持ちを教えてくれました。

また「一輝だったら、台湾でどんな楽しみ方をすると思うか?」そんなことも聞いてみると、「興味が赴くままに、ただひたすら街を歩くのではないでしょうか。興味の矛先は動物に限らないかもしれないです。台湾にはフィールドワークで来る可能性も十分にあります(笑)」と笑顔で答えてくれました。

高橋一生さん自身も台湾の街や人にも惹かれている様子で、「現地の方も訪れる夜市に行ってみたいです」とのこと。多忙な毎日ながらも、穏やかな表情の高橋さん、今後もその活躍が楽しみです。

<ドラマ紹介>

一輝(高橋一生)と育実(榮倉奈々)が急接近⁉

主人公の相河一輝(高橋一生)は動物行動学を教える大学講師。大好きな動物や生き物のこととなると、他のことには目もくれず没頭してしまう性格のため、周りからは変わり者扱いに。でも一輝の言葉はいつでも“気づき”を与えてくれるのです。本当の自分を見失っている人の心に問いかける物語が展開されています。『僕の生きる道』シリーズなどを手掛けた橋部敦子氏による完全オリジナルストーリー。

写真/カンテレ提供
取材・文/長谷川朋子
構成/片岡千晶(編集部)