リビングの片隅にこんなコーナーが。いつのまにか集まった鳥たちは一箇所にまとめて。


先日このコラムに、こんな質問が届きました。

下田さんのを拝読しました。
私が感じたのは下田さんが毎日、丁寧に暮らしていらっしゃる、ということ。
編集長(編集部注:現在は発行人)という激務をこなしながら、どうして余白のある暮らしができるのだろう?と思い巡らせています。
よろしければ下田さんの神業(?)の秘訣を教えてください。


神業なんてありません。モダンなインテリア誌をやっていることからインテリア写真のような暮らしを想像していらっしゃるのかもしれませんが、決してそんなことはありません。
正直、部屋が散らかっていることもありますし、掃除が行き届かないこともあります。でも私は基本的にそれをよしとしています。いちばん大切にしているのは、家人と穏やかな時間を過ごすということ。限られた時間は、そのことに最優先に使っています。掃除や片付けはできる時、必要な時にやればいい、と思っています。

お客様をお招きするときは、数日かけて徹底的に片付けたり掃除をしたりもします。それは見栄ではなく、お客様に対しての心遣い。心地よく過ごしてもらいたいと思うからこそ。おいしい料理を作ろうというのと変わりはありません。

皆さんから見て丁寧な暮らしに見えるのは、小さな部分に手をかけているからだと思います。家全体を美しくする時間がなくても、花の水を変えることはできる。飾り物も、目についたら埃を払い、少し手を加えて整える。

ただ、雑然と見えないコツというのは確かにあります。以前から何度か書いていますが、プラスティックのものは極力置かない、同じ色やアイテムは固める、1カ所だけでも美しいと思える場所をつくる…などです。そんなテクニックを知ることも大切ですが、やはりいちばん考えて欲しいのは、自分がどういう時間を持ちたいのかということ。丁寧な暮らしとは、「自分の気持ちの中にほんの少し余白があること」なのだと思います。

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