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乳がん?時々おこる胸の痛みの原因は? 胸痛危険度をチェック!

 

痛みの状況を細かく把握。継続する場合は放置しない


胸の痛みには、心臓、血管、肺、神経、消化器、心因性など、胸部だけに留まらず多くの原因が考えられます。
「針で刺されるようなチクチクする痛みで1分以内で治まる場合や、短いズキズキが何度もくるような場合は、肋間神経痛が考えられます。肋骨に沿って走る神経が、何らかの原因で痛む症状です。ストレスや気圧の変化、運動不足によって起こることも。このような違和感を感じたら、内科を受診するといいでしょう」と、総合内科医の岡崎史子さん。

では、危険な胸痛とは?
「痛みが長く続く、息苦しさがある、徐々に悪化していくような胸痛では、肺や心臓に原因があることも考えられます。できるだけ早く医療機関を受診して原因を調べてもらいましょう」(岡崎さん)

 

乳房が痛いのは、乳がんなの?


「がんというのは初期症状では本来痛みがないものです。張り感や痛みがあっても、そのうち消えるようなものなら、ホルモンの影響と考えられ、あまり心配はいりません。乳がんは消しゴムぐらいの硬さなので自己触診の際は、それを目安に。クリッと硬いものに触れる、乳頭から血の混じった分泌物が出るなどの重要なサインがあったら、定期検診を待たずに乳腺外科の受診を」(岡崎さん)

・痛いときはがんの可能性は低い
・触ってわかるがんは乳がん、首のリンパ節の腫瘍
・乳がんは消しゴムぐらいの硬さ
・しこりが触れれば、がんの可能性も考えて、乳腺外科を受診すること
・年齢を重ねても定期検診を

【乳がんができやすい部分】

 

全国乳がん患者登録調査報告、第32号、2000より改変
・外側上部 47.6%
・内側上部 23.5%
・外側下部 13.0%
・内側下部 6.8%
・乳輪部 6.1%
・全体 3.4%
・不明 0.8%


危険な胸痛についてこんな症状は要注意


もし急に胸が痛み出したら、痛みの種類や強さ、長さ、伴う症状などによって、危険度を判断します。普段から大量の飲酒や喫煙をする人、生活習慣が偏っている人も要注意。いつもと違うと思ったら、下記の可能性を考えて、すぐに医療機関へ。

・胸の圧迫感や息苦しさが3分以上続く(心臓発作、狭心症) →救急外来へ
・激しい痛みが20分以上続く。吐き気、冷や汗が出る(心筋梗塞) →救急車を!
・夜中に胸が重苦しくて目が覚める(異型狭心症) →救急外来へ
・運動中に息苦しさや痛みが増す(動脈硬化)→循環器科、呼吸器科へ
・咳をすると痛む。息苦しい(気胸)→呼吸器科へ


※症状や治療法には個人差があります。詳しくは専門医に相談してください

岡崎 史子さん
〈東京慈恵会医科大学病院 総合診療部 講師〉
総合診療医を目指して、外科、脳神経外科、整形外科で研鑽を積んだあと内科医となり、現在は総合内科専門医、循環器専門医として診療中。 医学生のコミュニケーション教育も行っている。わかりやすい説明には定評があり、モットーは「患者さんを笑顔で帰す」。


『50歳からの初診外来BOOK』のほか、健康、美容、料理など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。

『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
出典元
イラスト/服部あさ美
取材・文/及川夕子 構成/伊藤まなび


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