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女性に多い片頭痛や命に関わる頭痛まで。タイプ別症状&対処法

 


頭痛のタイプで対処法を変えて。
頭痛薬が手放せない人は一度病院へ


頭痛には、寝過ぎたときなどに起こる“一時的な頭痛”、“慢性的な頭痛”、“脳やからだに異常があり起こる頭痛”などがあります。
脳の問題からくる危険な頭痛は、ろれつが回らない、手足が動かせないなどの症状が目安になります。
女性に多くみられるのは、慢性的な頭痛で『緊張型頭痛』や『片頭痛』。『群発頭痛』は男性に多くみられます。
「緊張型頭痛は、筋肉の緊張・こりが原因です。朝よりも夕方以降に症状が出やすいのが特徴。原因は血流障害なので、運動やマッサージで痛みが和らぎます。一方、片頭痛は、血管の拡張が関わっているため、血管を広げるようなこと(運動、入浴、飲酒)で症状が悪化します。月経中に痛くなる人や、休暇中など気が緩んだときに片頭痛発作が起こる人も。
自分の頭痛のタイプを知り、誘因となるものを避けることが、予防につながります」と総合内科医の岡崎史子さん。

また、薬の飲み過ぎも意外と多い頭痛の発生原因(薬物乱用頭痛)。
「頭痛薬は月に数回程度の利用に。週に2日以上、常用している人は、専門医の診察を受けることをお勧めします」(岡崎さん)
ほかには、脱水状態も頭痛を引き起こす要因。発熱時や猛暑日などは、こまめな水分補給が頭痛予防になります。

 

慢性頭痛の種類と一般的な対処法


①片頭痛
<症状>
ズキンズキンと脈打つように激しく痛む。動くと痛みが悪化する。吐き気、音・光・臭いに敏感になる。月経前に痛いなどの症状を伴う。

<特徴>
定期的に痛くなる。女性に多い。

<対処法>
予防法はまずは頭痛の誘発要因を避けることが大事。痛むときは飲酒や運動を避け、静かな場所で休む。予防薬・治療薬あり。痛いところを冷やすのはOK。

<片頭痛のきっかけになりやすいこと>
人ごみ、月経、低気圧、光や音の刺激、睡眠不足、緊張、肩こり、アルコール、ストレス、更年期、など
ほか、ピルの服用で片頭痛が起こる場合もあります

<片頭痛が起こる人に避けてほしいもの>
チョコレート、ナッツ類、チーズ、赤ワインなど
血管を拡張させて症状を誘発するので食べ過ぎに注意。


②緊張型頭痛
<症状>
こめかみや後頭部を締めつけられるような痛みや重い痛み、ふわふわしためまいや首・肩のこりを伴う。

<特徴>
夕方や夜に症状が出やすい。毎日続くこともある。女性に多い。

<対処法>
マッサージや入浴で温め、血流をよくする、ストレッチや軽い体操をする。適量であればお酒を飲んでもいいが、肩や首、頭などを冷やすのは逆効果。


③群発頭痛
<症状>
眼の奥がえぐられるような痛み、飲酒後に起こることが多い。眼の充血、鼻水などを伴う。

<特徴>
季節の変わり目などに集中して起こる。20代~40代の男性に多い。

<対処法>
飲酒・喫煙などの頭痛要因を避ける、予防薬あり。

※片頭痛と緊張型頭痛の両方をあわせもつ人もいます


週2日以上、薬の飲み過ぎで起こる薬物乱用頭痛とは?


たびたび頭痛薬を飲まないと耐えられない、薬の量を増やしても頭痛に悩まされている。こんなときは、「薬物乱用頭痛」の可能性があります。
頭痛薬をひんぱんに飲み続けると、かえって痛みに敏感になり頭痛回数が増え、薬が増えていく……という悪循環に陥ってしまいます。頭痛薬を週に2日以上飲む、月の半分以上頭痛がする、などが診断の目安。
断薬が有効ですが、自力では難しいこともあります。頭痛外来、神経内科、脳神経外科などを受診し、適切な治療を受けましょう。
 

命に関わる危険な頭痛は、こんな症状です!


「急な激しい頭痛、今までに経験したことのないような頭痛がある場合は、脳からくる頭痛(くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍)の可能性も。意識が薄れるようなときも危険。できるだけ早く、脳神経外科や神経内科を受診しましょう」(岡崎さん)

・突然起こる頭痛
・いつもの頭痛とは様子が違う頭痛
・50歳を超え、初めて現れた頭痛
・麻痺や複視(ものが二重に見える)を伴う頭痛
・頭痛の後、意識が薄れる、なくなる
・頭痛の後、ろれつが回らなくなる
・高熱や炎症を伴う頭痛
・けいれんを伴う頭痛 など

【その場でできる危険頭痛check 】

危ない頭痛には脳卒中もあります。こんな症状を感じたり、こんな症状の人を見たら、すぐに救急車を呼び、専門病院を受診しましょう。
□ にっこりしようとしても片方の顔が歪んでしまう
□ 両手をまっすぐに上げても片方が下がってしまう
□ 短い言葉でもきちんと話せない

※症状や治療法には個人差があります。詳しくは専門医に相談してください

岡崎 史子さん
〈東京慈恵会医科大学病院 総合診療部 講師〉
総合診療医を目指して、外科、脳神経外科、整形外科で研鑽を積んだあと内科医となり、現在は総合内科専門医、循環器専門医として診療中。 医学生のコミュニケーション教育も行っている。わかりやすい説明には定評があり、モットーは「患者さんを笑顔で帰す」。

『50歳からの初診外来BOOK』のほか、健康、美容、料理など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。

『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
出典元
取材・文/及川夕子 構成/伊藤まなび


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