昨日、樹木希林さんの告別式が東京・光林寺で行われました。個人的な思いはたくさんあります。けれど、この場でそれを語ることは少し違うかなと思ってはいたのですが。是枝裕和監督の弔辞から見えてきた樹木希林さんのあり方にあまりにも打ちのめされてしまったので、その中の一部を紹介させてください。

映画(『万引き家族』)はできあがり、6月8日に公開されました。希林さんはそこで、私たち2人の関係をきっぱりと終わりにするつもりだったのでしょう。私の腕に掴まりながら杖をついて壇上に登ったその日、あなたは別れ際、私にこう言いました。「もうおばあさんのことは忘れて。あなたはあなたの時間を若い人のために使いなさい。私はもう会わないからね」。そして本当にその言葉通り、翌日からは私がいくらお茶にお誘いしても、頑なに断られました。

「もう旅立った背中を追いかけるように、棺の中のあなたに向かって、最後に語りかけた言葉をもう一度だけ繰り返して、私のお別れの言葉を締めくくろうと思います。希林さん、私と出会ってくれてありがとうございました。さようなら」と弔辞は締めくくられたそうです。


是枝監督の語るこのエピソードに樹木希林さんの高潔な人柄が集約されているような気がしています。どうすればこのような生き方ができるのでしょうか。私は、これから幾度となくこの文章を思い出すことになるのだと思います。ぜひ、全文もご一読ください。

今日のお品書き
大学生の時から、実は美容エディターの松本千登世さんには可愛がっていただいております。最近は、会えばいつでも「上手な年齢の重ね方」についての議論をふっかけてしまう私。今日公開のインタビューにその答えが書かれています。