皆さまこんにちは。メルボルンはここ数日、春の陽気です。「ガーデン・シティ」と呼ばれるだけあって公園や緑が多く、春の道を散歩するとどこからともなくフリージアの香りが漂い、小さな花をつけた梅やアプリコットなど、たくさんの木々に囲まれて生活していることに気が付きます。

自然に囲まれた生活をしていますが、旅行でも自然に囲まれた場所が好きです。今回、岩手県・遠野市を選んだのも『遠野物語』の自然や、宮沢賢治の世界を見たくて訪れました。『遠野物語』を読んだのは20代の頃、その時の感想は「何だかよく分からない」でした(笑)が、初めて遠野を訪れたら物語の不思議さが風景と合っていて、ストンと納得がいきました。

何か不思議で、とにかく素敵な場所なのですよ!「日本昔話」に出てきそうな山々や家屋、日本の原風景がそのまま残っていて、昔の日本にタイムスリップしたような感覚に陥ります。

山々を抜け、私たちが向かったのは「遠野ふるさと村」。いくつか遠野の歴史を伝える観光地はあるそうですが、この村は遠野や近郊にあった南部曲がり家を移築して、昔の遠野地方の村を再現しています。日によっては体験プログラムもあり、そば打ち、昔話、草木染めなどを体験できます。

 
南部曲がり家で豪農の家だったそうです。茅葺の屋根、内も外も見ればみるほど素敵。オットは昔の日本の家が大好きなので、食い入るように見学していました。
 
江戸中期から明治中期にかけて作られた家をそのままの形で移築。広大な敷地の中に7軒の曲がり家があり、中は自由に見学できます。

広大の敷地の中には、水車が回る小川が流れ、炭焼き小屋、畑などがあり、もっと観光地っぽいのかと思っていたら、そのナチュラルさに感動しました。子供たちはあぜ道でカエル探し、池の巨大な金色の鯉を見たりと自然に触れながら、日本の素晴らしい文化と建築美を再認識した一日となりました。

  • 石臼体験。昔はどこの家にでもあったそうですが、現代の家電に感謝。いや~、時間のかかる作業だこと!
  • 土間にある大釜も風情がありました。お湯を沸かしているのですが、一番の目的はこの煙で家全体を燻しているそう。そうしないと家が劣化するそうです。
  • 何かと思ったら「五右衛門風呂」でした。それにしても、昔の日本人は本当に小柄だったのですね。軽く衝撃を受ける小ささ。

昔の日本人の暮らし方って本当にシンプルでながらも、家の作りやしつらえがしっかりしていて美しい。安価で利便性を目指すばかりに、プラスチック製の美しくないモノに溢れた現代の生活を見直したくなります。(といいながら、帰国前、日本の100円ショップで大人買いをするのは、私です・・・)

「モノに囚われず、美しい暮らしをせねば」と、この旅行で心に誓いました。(これ、ものすごく難しいですよね)

  • 日本の旅の楽しみは、やっぱり温泉。今回は花巻温泉・結びの宿愛隣館。お値段はリーズナブルなのにファミリーフレンドリー、食事は期待以上でした。
  • 昔はこのかごに日中、赤ちゃんを入れていたと、語り部のおばあちゃんが教えてくれました。今では猫ベットとして販売しているところがあるそうです。
  • 懐かしの黒電話!子どもたちは「なんだ、なんだ」と興味深々。そうか、この子たちはダイアル電話を知らないのねと、オットと苦笑い。

 

ちなみに、この日の宿泊は花巻温泉。遠野から花巻温泉まで車で45分で行けました。岩手県は海側、内陸、山側とそれぞれに違う表情があり、見どころが多い素晴らしい県ですね。まだ訪れたことのない方は、ぜひ!

それでは皆様、Have a good day!