新作のフルーツタルトはラズベリーとエストラゴンのコラボレーション。

皆様お元気ですか?パリはすっかり秋です。
街路樹も少しずつ色付き始め、日が暮れるのも早くなりました。

フランスの年度始めはバカンス後の9月。新学期や新しい生活の幕開けの時期です。
オペラやバレエ、演劇のシーズンも一斉に開幕。新作のフランス映画も盛り沢山でとっても華やか。今月末にはファッションウィークも始まります。
斯く言う私も、2か月の長い夏休みを経て仕事に復帰したばかり。そして7年間慣れ親しんだ11区のアパルトマンを離れ、新しい場所で生活を始めました。

日本で家族と過ごしたバカンスの余韻が今でも残っており、寂しい気持ちに押しつぶされそうになりますが、同僚や顔馴染みのお客様、友人との再会が、パリに自分の居場所がある事を思い出させ、少しずつ喜びがこみ上げてきます。

久しぶりの会遇に、少しはにかみながら始まる会話は、バカンス後のお決まりのフレーズ。
「夏休み満喫した?Et alors, les vacances se sont bien passées ? レ バカンス ス ソン ビアン パッセ?」

ここから延々と続く会話は各々のバカンス自慢。時間を忘れて話し続けます。
こうして誰もが楽しかった夏の終わりを名残惜しみながら、現実世界に戻って行くのでしょう。そう、これからフランスは暗く長い冬がやって来るのですから。

新しい一年に思いを馳せ、不安と期待の混ざり合ったもどかしい気持ちは、美しく繊細なパリの秋ととっても似ている。私はこの短くも美しい時期を、寂しく不安な自分を、でも何か新しい始まりに時めいている自分を、味わい、そして思いっきり楽しもうと決めました。

冒頭の写真は、弊社アン・ディマンシュ・ア・パリの新作、フランボワーズとエストラゴンのタルト。甘酸っぱいフランボワーズに、フレッシュなエストラゴンを香りづけしたホワイトチョコレートのガナッシュが程良い甘さを加えます。

さあ、一息入れてお茶にしましょうか。