時のフランスの皇帝ナポレオン、そしてその3人の妻に愛されたジュエラー、ショーメ。1780年から続くショーメには、その歴史の分だけの素晴らしいコレクションがあります。個人蔵のもの、美術館が所有しているピース、そしてショーメ自身が保存しているアーカイブなど。その中には、ナポレオンが、戴冠式に出席した当時の教皇に贈ったティアラなど、今回初めて公開される、貴重なものも含まれます。

もちろんショーメのハイジュエリーはうっとり眺めるだけですが、時計や「ジュドゥリアン」のコレクションなどは、常に私のウィッシュリストに入っていて。1つだけですが、ネックレスも持っているので、大切に使っています。

というわけで、丸の内の三菱一号館で開催されているへ行ってきました。午後早めに行ったのですが、30分待ちの大人気! す、すごい。日本での初開催、そして巡回せず、9月17日で終了する希少な展示だということで、多くの方がいらしていました。

タイトルに宝飾芸術、とあるように、ジュエリーは「身に着けられる芸術」。壁に架けて眺めるだけではない、「wear」でき、石のパワーや魅力を直接体験できるのです。ショーメのジュエリーは、カッティングやセットが精緻で繊細。それを、とても近くで見られるのにも、ワクワクしてしまいました。フォトスポットや、デジタルアートとジュエリーの融合など――アクティブで今っぽい展示のかたちもあり、もう1度行きたいなあ、と思っています。

何より。初めて訪れたのですが、三菱一号館も本当に素敵ですね! 小さな展示室が続いていく「誰かのお屋敷で見せてもらうプライベートコレクション」といった風情が良い(笑)! しかも、展示品の保護のため、気温や湿度を下げているので、酷暑が続く今年は、思わず長居したくなるほど。9月に入るととても混雑するみたいなので、ご興味ある方は8月中に是非!

大草 直子

  • ショーメが保存する、ティアラの模型のアーカイブ。その時代時代に個性があり、例えばクモの巣をかたどったものとか! 見ているだけで楽しい。この部屋は写真撮影可能でした。
  • パンフレットを接写したものですが、ナポレオンの戴冠式で贈られた教皇ピウス7世のティアラ。ヴァチカンで保存されていたこのティアラを、今回の展示のタイミングで、ショーメに修復を委任し、しかもトップの十字架の新たな制作をオーダーしたそうです。