まったく杉田水脈はさあ……という話題を今回もと思っていたのですが、よおし書くぞー、と思っていたところにというニュースが飛び込んできて、水脈たんは後回しにすることにしました。まあ今後もいろいろやらかしてくれるでしょうから、その時にとっておくということで。

というわけで「女子一律減点」問題。
内部調査により、という事実を知り、そうだったんだ、私が不合格だったのはそういうわけだったのか……と受験してもいない私が言いたくなるようなシチュエーションです。

こういうことがあるたびに思うのですが、真っ当な男性はもっと怒ってしかるべきだと思うんだけどなあ。「いま東京医大に通ってる」とか「東京医大卒」みたいな人は特に。だって「大学はどちら?」「東京医大です」という会話のたびに、相手は「ああ、あの。なるほど……」みたいな、もわーっとした感じになりますよね。「……」の部分は「なるほど、優秀な女子が落ちたおかげで入れたんですね」とか「なるほど、20点プラスの2浪まで男子限定“高ゲタ”入学ですね」とか「なるほど、男性医師のレベルが全体的に低い大学ですね」みたいな含みがあるわけです。俺は実力で入れた!というプライドがあるなら、誤解を招きかねないゆゆしき事実として、見過ごすべきじゃないと思うんだけど。


よく「必要悪」とかなんとかもっともらしいことを言う人がいますが、それってなに? というか大学において、純粋に優秀な人が増えることが「悪」ですか? 女性はいくら優秀でも「結婚・出産でやめるから」困ると言うなら、すごく優秀な女性が結婚・出産で仕事をやめなきゃあかん状況になぜ陥るのか、その原因を作っているのは何なのか、そのあたりをもう少し考えてみるのはどうでしょうか? 「我が家では家事も子育ても完全に分担してやっているんですが、それでも妻は仕事を辞めたいと言うんです、医大まで出たのに」なーんていう話はあんまり聞かないので。

あ。もしかしたら「男性の合格者が多い」=「男性の方が優秀」を既成事実として、世の中とか女性たちに刷り込みたいと思ってる人がいるってことかな?


『オーシャンズ8』のメンバーは、なぜ女性だけなのか?

  監督:ゲイリー・ロス 出演:サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ 配給:ワーナーブラザース 8/10より丸の内ピカデリーほか全国順次公開
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

さてそんな中で、是非皆さんに見てほしいなあと思うのがです。このところハリウッドで増えつつある「オール女性キャスト」の続編の1本ですが、これがすこぶる面白い。主人公は『オーシャンズ11』でジョージ・クルーニーが演じたダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)。チンケな詐欺で捕まった彼女は、5年間の服役中に1億5000万ドルの宝飾品を盗み出すド派手な計画を立て、女性のみ8人のチームで実行に移します。

さてこのメンバー、なぜ女性だけなのか。もちろん映画の外側にある #MeToo の流れもあるのでしょうが、この映画ではきっちりとそれをキャラクターに落とし込んでいます。というのも、人選の際にデビーが「男を入れると無視されるから」と明言しているんですね。実行前と実行後、デビーが何かを表明するかのように兄ダニーの墓参り(ジョージ・クルーニー、死んでますw)に行くのも効いています。察するに、その道では名門であるオーシャン一家に生まれ育ったデビーは、女性であるがゆえに「無視されてきた」んじゃないか。でも女性だけのチームであれば、彼女がリーダーとしての才能を発揮することに、物言いをつける人間はいません。「女だってできること」を証明できるのです。

 

このニュースを見て、この映画を見て、私は思いました。
もしかしたら世の中は、世の女性たちは、改めて「女子大」や、類似する女性だけの世界の価値を、見直したほうがいいんじゃないかしら。男女雇用機会均等法からこちら、「お嫁さん学校」のイメージがある女子大は、徐々にその生徒数を減らし、学校数も減っていると聞きます。でも今の日本で女性が自分の価値をちゃんと肯定できるのは、そういう世界なんではないかしら。

 

だって女性だけの世界ならば、女性がリーダーになることを妨げるものは何もないし、リーダーシップを持った女性が「私は女性だから」と身を引いてしまうこともないはず。何も恐れず、のびのびと自分を生きる、自分の力を発揮する、そのきっかけを得られる場所になるんではないかしら。受験生はすべて女性ですから、入試で減点されることもありませんし。