映画で涙溢れるまで笑ったことあるだろうか・・・制作費300万で、無名の俳優さんのみで構成された上田慎一郎監督初の長編映画「」は口コミで話題が話題を呼び、連日満員。TOHOシネマズで全国放映が決まるほどの人気ぶり。

私も早速拝見しましたが、「こうきたか!」と唸らせ、「これでもか!」というほど波がどんどん押し寄せるような、加速する面白さがたまらない映画です。何を話してもネタバレになるので、これ以上は申し上げられません。とにかく映画館に足を運んでいただきたい一押しの作品です。
私たちが普段目にしている映画は、知名度のある俳優さんが出ていて、宣伝や興行収入を意識したような作品が多い中、上田監督のように純粋に映画愛を持って作品を世に送り出し、それが純粋に人の心を動かす・・・そんな新世代の映画監督が今じわじわときているような気がします。
上田監督とはまた全然違った切り口ですが、拝見して久しぶり「ジ〜ン」と心の底まで温まるような映画との出会いがありました。
それは以前もブログでご紹介した外山文治監督の「」「」「」の短編映画作品。


上田監督の作品は綿密な設定とリズム感、そして技法をうまく組み込んだ映画ならではの面白さが特徴的に感じましたが、外山監督は心の描写や、美しい情景であったり、人の気持ちに寄り添った作品が魅力です。
小泉今日子さんも、「すごくクリーンなエネルギーで映画と向き合っている監督だと思いました。物語だけがちゃんとそこにあって、テクニックに頼らない、だから役者たちも素直にそこに存在している。」と絶賛。

作品だけ見たら、監督は初老の方?と想像してしまうくらい、どこか達観した世界を持っていらっしゃるのですが、まだ30代。次何を見せてくれるのか、ますますご活躍が楽しみです。
そんな外山文治監督の短編映画集がBlu-ray、DVD化されることが決定しました。映画館でご覧になれなかった方はぜひご覧いただきたいオススメの映画です。明日30日は渋谷のユーロスペースにてアンコール上映&スペシャルトークが開催予定!


監督として映画一本でご飯食べていくのは本当に大変なこと。彼らの純粋性が保たれるエンターテイメントがこれから注目されることを願わずにはいられません。
映画はぜひ映画館で!
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