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夏から秋へ。ファンデーションと肌の質感は変えたほうがいい?

暑さや湿気が落ち着き始め、空気も乾燥し始める時季。肌が変わったら、ファンデーションも変えたほうがいいのでしょうか。岡野瑞恵さんが、ベースメイクの極意を教えます。 

皮脂によるメイク崩れと乾燥によるシワっぽさを同時に感じ始める頃。スキンケアで肌のコンディションを整えることや、保湿力の高いファンデーションに切り替えることも必要ですが、まず意識したいのは、ファンデーションを薄く塗ること。
「厚塗りすると、崩れやすくなりシワも目立ってしまいます。自分だけが気になって視線が集中しがちなノイズも他人は見ていません。きれいに見せるべきは点より面。カバー力よりも、均一でなめらかな肌色と質感を意識するだけで若々しい美肌に仕上がり、自然に頬の血色が透けて立体感も演出できますよ」(岡野瑞恵さん)

 

ステップ① 下地


肌表面の凹凸や質感を均一に整える下地は、ファンデーションをきれいに密着させるだけでなく、メイクくずれを防いで美しい仕上がりを持続させるためにも欠かせません。
「色補正効果が強いとメイク感が出すぎて昔っぽいニュアンスの肌になるので、肌そのものの良さを生かせるクリアなタイプか、ほんのりトーンアップするアイテムがおすすめ。くすみが気になるなら、部分的にピンクやイエローの下地を仕込んで。まず、頬の広い面にのせ、そこから放射状に顔全体に均一に広げていきます」(岡野さん)

指の腹を使って面で伸ばし、小鼻周りの凹凸にも丁寧に。

使用アイテムはこれ!

¥3700
さらっと軽やかな使用感で、みずみずしく肌に広がるリキッドタイプの下地。肌表面をつるんとなめらかに整え、どんなファンデーションもぴたっと密着。潤いをキープして自然なツヤのある肌に。
 

 

ステップ② ファンデーション


大人はカジュアルなBBやCCクリームではなくて、繊細で上質な膜感のファンデーションを使えば、ナチュラルでもきちんと仕立てられた品格のある肌に見せてくれます。
「ポイントはとにかく薄く塗ること。顔全体の色と質感を均一に整えられれば、それで十分。目の下のくすみが気になったら、指でトントンとやさしく重ねます。シミや赤みを消すのはファンデーションの仕事ではありません。ファンデーションで隠したら老ける、カバーしたら崩れる、と肝に銘じましょう」(岡野さん)

  • 一度手の甲に出し、塗る量を調節しながら指にとり、肌にのせます。
  • 頬にのせて指の腹で少しずつ広げます。5点おきではなく、1ヶ所ずつ仕上げるのがポイント。
  • 広い面から仕上げます。まずは左右の頬、次に額。Tゾーンを塗って、目と口の周りは丁寧に。

使用アイテム&おすすめアイテムはこれ!

¥30000
リッチなクリームが、なめらかにとろけるように肌と一体に。メイクしながら肌をトリートメントし、エステに行ったあとのようにイキイキとハリのある仕上がりに。潤いと輝きに溢れた、仕立てのいいナチュラルを体現。
 

シャネル ヴィタルミエール グロウ(SPF15)全6色 ¥6900(2018年9月7日発売)
フレッシュな使用感のクッションファンデーション。メイク感を出しすぎることなく、光を操ることでシワやくすみを飛ばし、健康的なツヤ肌に仕上げる。保湿効果が高く、1日中しっとり感に包まれるよう。
 

 

ステップ③ コンシーラー


大人の肌には誰にもある、シミ、ニキビ跡、赤み、クマなどのノイズをカモフラージュするコンシーラー。
「どんなファンデーションのときも、コンシーラーは最後に。ファンデーションで仕上げた肌を見て、ノイズが気になる部分にだけ使います。他人はそこまで厳しくチェックしていないので、100%完璧に隠そうとせず、80%消えればOK。指よりブラシのほうが、繊細に塗れるはず。とにかく軽く、エアブラシのようにふんわりのせるイメージです」(岡野さん)

ブラシの先端を使って、ノイズ部分をやさしくトントン。点で残ったら境目をぼかします。
目の下はしわになりやすいので、クマのカバーもとにかく薄く。ブラシの毛先をそっと当てます。

使用アイテムはこれ!

¥3400
カバー力は高いのにナチュラルに仕上がるコンシーラー。オイルフリーの軽やかな感触で肌なじみのいいクリームタイプ。ソフトフォーカス効果で肌ノイズをぼかす。

ブラシ(岡野さん私物)
ピンポイントでふわりとのせたいコンシーラー使いに最適。
他におすすめは。

 

ステップ④ パウダー&パフ


美しく作ったベースメイクをしっかり定着させ、崩れにくくするパウダー。
「つけすぎるとファンデーションの自然なツヤ感を損なうことに。あくまでも薄く重ねることがポイントです。大きなブラシの毛先にパウダーを含ませ、全体にふんわりと。皮脂が浮きやすいTゾーン、崩れやすい小鼻の脇は、パフを使って軽く押さえるように」(岡野さん)

頬はブラシの先端でふわっと。
Tゾーンと小鼻はパフで押さえます。
 完成 
メイク感を強調することなく、透明感と清潔感のある素肌っぽい仕上がり。


いかがでしたか? 季節を問わず大事なのは、ファンデーションもコンシーラーもパウダーも薄く繊細に重ねて素肌感を生かすこと。透き通るベースメイクで秋冬もツヤやかな肌に!

ヘア&メイクアップアーティスト 岡野 瑞恵

1969年出まれ。1992年より大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、2005年よりフリーとして活動。 確かな理論とトレンド感のあるメイクで、女優、タレントからの指名も多く 雑誌・広告・TVなど、第一線で活躍中。【ブログ】【インスタグラム】【ツイッター】



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撮影/横山翔平
取材・文/片岡えり
モデル/山根亜希子
構成/片岡千晶(編集部)