お料理には少ししか使わないけれど、あるとぐっと彩りよくリッチになる、季節の「いろどりもの」。ここでも冷凍術を活用して、食卓を豊かにしましょう! 著者の大庭英子さんに、いろどりものの冷凍術についてお聞きしました。

ほんのちょっとの「いろどりもの」こそ、冷凍で賢く!

色、香り、酸味や辛み……。季節の柑橘類や香辛料は、ちょっと使うだけで、食卓を風情ある豊かなものにしてくれます。そんなときは冷凍保存を活用しなきゃ損です!

ゆず

 

冬に出まわる黄ゆず も、冷凍しておけば季節外にも使える。皮を薄くそいだ、へぎゆずの状態で冷凍するとベチャベチャになるので、丸のままで。使う時は凍ったまま、使う分だけ表皮をそぎ切りやせん切りにする。

ゆずの絞り汁

 

ゆずの絞り汁も冷凍しておけば、腐らないので便利。自然解凍してしょうゆで割れば、いつでも手作りポン酢が楽しめる。同じ意味合いで、だいだい、すだちの絞り汁を冷凍することもある。

きんかん

 

冬に出まわるきんかん。皮ごと鶏肉と煮込みにしたり、牛肉と炒めたりして調理すると、香りがよく甘酸っぱくて美味。丸のまま冷凍保存して、凍ったまま調理する。

レモンの絞り汁

 

レモンの絞り汁は1回で使い切れる少量ずつで冷凍しておくと重宝。サラダのドレッシング、魚や肉のソテーや揚げ物に添える、お菓子作り、飲み物などに、自然解凍して使う。

実山椒

 

春の終わりから初夏の季節の恵み。サッと湯通しして、水けをきって冷凍すると色と香りが残る。魚を煮るときに、冷凍のままたっぷり入れて。おしゃれな一品ができる。やはりそのまま牛肉と煮たり、鍋に入れても美味。

青唐がらし

 

初夏頃から出まわる青唐がらしは、一度に使い切れないもの。丸のままで冷凍すると、香りも辛みも残ってくれる。凍ったまま、あるいは半解凍で使用する。ガラス瓶で冷凍すると、中身が見えるし取り出しやすいが、パンパンに詰めすぎると割れることもあるので注意して。

生の赤唐がらし

 

スーパーや道の駅などで、生の赤唐がらしを見つけたら、買って帰って冷凍しておく。生には独特の香りがあるし、色も鮮やかで料理のすてきなアクセントになってくれる。凍ったままか半解凍で使用する。

わさび

 

奮発して買った本わさびは、新鮮なら皮ごとすってOK。使い終わったらすぐにラップでぴっちり包み、冷凍庫へ。凍ったまますりおろしても、すぐに解凍される。次に使った時も、すぐさまラップに包んで冷凍庫へ。この方法で最後まで香りよく、辛みよく、おいしく食べることができる。

 
ひとりのお昼に、わさび茶漬けとしゃれこんでみては?

大庭英子

料理研究家。身近な材料と普段使いの調味料で作る、簡単でおいしく、アイデアあふれた料理に定評がある。和・洋・中華・エスニックのジャンルを超えた幅広いレパートリーは、どれも自然体のおいしさで、たくさん食べても飽きない味わい。雑誌・新聞・広告と活躍の場も広く、あらゆる年齢層から支持を得ている。著書に(家の光協会)、(講談社)など多数。

 


大庭英子・著 講談社 1300円(税別)

冷凍保存した食材で作る料理はおいしくないというイメージだったり、時短のつもりで、かえって冷凍や解凍に手間がかかったり、本末転倒になることも多いようです。
本書にはおいしくない冷凍保存レシピはありません。むしろ冷凍することによってよりおいしくなる料理もあります。
また、自らを「ズボラ」という著者ならではの、ラクする冷凍のみ提案します。
ひとつは、めんどうなことや細かいことをしてから冷凍しない、「冷凍方法がラク」なもの。たとえば「トマトはごろっとそのまま冷凍庫に」「小松菜は刻まず、軽く水洗いしたらそのままフリーザーバックで冷凍」など。
もうひとつは、ちょっとめんどうなものはまとめて作って冷凍する「調理がラクになる冷凍保存ワザ」。「麺類などに添えたい錦糸卵はちょっとめんどうで省略しがちだけれど、まとめて作って冷凍しておけばすぐ使えてラクちん」といったもの。
安いと思ってまとめ買いしてしたものや、どうも使い切れない乾物類などは、まとめて冷凍保存しておけば、無駄なくおいしく使い切ることができます。栗など季節ものの冷凍なら、長く季節を楽しめます。
便利なだけでなく、料理をおいしく、生活をちょっと豊かにする冷凍保存の提案です。

『ラクラク冷凍レシピ』のほか、ダイエット、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。


・第1回「冷凍トマトでもっと美味しく!トマトとチキンの夏カレー」はこちら>>
・第2回「夏の麺料理に作っておきたい!あると便利な「冷凍 薄焼き卵」」はこちら>>

構成/庄山陽子(講談社) 写真/青砥茂樹(講談社)