後編は、綺麗なものから。こちらは寺町の周辺によくある花のレイの店。お寺のお供えだ。薔薇やジャスミンを糸でくくりながら長いコード状に仕上げてある。もちろん全て手作業だ。買うときに「このくらいで」と長さを指定する。南インドでは女性が髪にこの花輪を飾っていることが多く、すれ違うとき新鮮な生花の香りが漂ってきてなんとも色っぽい。お寺にお参りに行くとお坊さんが花を少しずつ分けてくださることもある。

こちら、夜中でも営業している貸本屋さん。もはやどんな本が置いてあるのか把握できていないだろうと思いきや、そこは頭のいいインド人、この配列の中、なにがどこにあるのかちゃんとわかっていた。扉に紐を渡してブックラックにしているアイディアが良い。

チャイ屋さん。ミルクコーヒーもあり。南インドではチャイよりもミルクコーヒー(彼らはそれをインディアンコーヒーと呼ぶ、かなり甘い。)の方がよく飲まれているが、この店はチャイ自慢。私がカメラを向けると得意げにバーマンが高ーい位置からミルクを鍋に流し込み、シャッターチャンスをくれた。何度もこの動作を繰り返してミルクを泡立てる。

扉の絵の情報から察するに、なんでも修理屋さん。この時はラジオを修理していた。精密機械を修理する環境としてはかなり埃っぽい。扉の絵がとても可愛らしかったので立ち止まっておじさんの作業の様子を眺めていたら、ポーズを取ってくれた。

鳥の占い屋さん。運勢の描かれたカードを鳥に選ばせるシステム。結構繁盛している。なかなか鳥がカードをくわえない様子だった。控えの鳥がもう一羽いるのもいい。

こんな風に次から次へと面白い店に巡り会うので、南インドの路上お店めぐりは果てし無く続きそうだ。