近年、南インドの町々を訪れることが多い。
同じところに何度も行っていて飽きない?と思われるかもしれないが、びっくりしてアゴがはずれそうになることや、お腹が痛くなるほど笑えること、息をのむほど綺麗なものに毎度出会うので全く飽きない。
人が行き交うのを見ているだけで楽しいので、通りをふらっと散歩しながらあちこち眺めている。インドはとにかく人が可笑しく楽しいのだけれど、お店屋さんもそんな人々が営んでいるのだからなかなかパンチが効いている。散歩の途中に見かける店は大抵の場合半分露天、或いは完全に露天なので、勇気を出して店の扉を開くなどという必要がない気軽さがよく、その上自然の光にさらされていてとても絵になる。日本の暮らしの中には無いものを扱う店、奇想天外なものを売り物にする店、目が醒めるほど美しいものを売る店、いろんな店をご覧あれ。

こちらはバナナの葉っぱ屋さん。非常に潔い一品商売。南インドでは食事をバナナの葉っぱの上にのせることが多く、特にお昼の定食「ミールス」は大抵どの食堂でもこの大きな葉っぱを皿にして料理が供される。使用済の葉っぱは牛達が食べるので、うまく循環して無駄にならない。特にインドの人びとがそれを意識していないだろうがなかなかのエココンシャスぶりだ。

 

洗濯屋さんはこのように野天で作業中。洗濯物をブンブン振り回して洗濯板に叩いて汚れを落としていく。それにしても洗濯も手作業とは頭が下がる。働く人の性別、年齢層が幅広いのが珍しい仕事。皆が楽しそうに作業をしているので見ていて気持ちがいい。インドの仕事はたいてい分業で進められる。左側の女性は分別、真ん中の人たちはとにかくゴシゴシ洗う、右奥の人たちは大物をひたすらたたんでいる。 

こちらは市場の香辛料屋さん、とでもいうか…香りの元、辛さの元を売る店。バジル、コリアンダー、青唐辛子、生姜、どれも家庭料理には欠かせない食材なので、これだけあっても午前中に売り切ってしまう。鮮度が良いので見た目も爽やか、暑さも少し忘れられそう。

このガラクタの山、何かのインスタレーションだと思ったら店だった。要らなくなったもの引き取る店。男性のボディにヘルメットを被せるなど、魅力的なディスプレイで集客しているのだろう。実際に目の前にするとかなりの高さに積み上がっているので、近寄ると危険かもしれない。

南インドの道端商売、来週の後編に続きます。どうぞお楽しみに。