大昔、女流作家・林真理子さんのコラムかエッセイで「京都の花街では、節分の日に素人がコスプレしてお座敷に出る“お化けの日”がある」と知りました。お客さんが舞妓さんに化けてお座敷に出たり、芸妓さんが男装したり、おかめになったり……。林真理子さんも舞妓さんに化けて、お座敷がとても盛り上がったと読んだ記憶が(間違ってたらごめんなさい!)。
花街の常連さんだけに許される、洒落の効いた大人の遊び。1日だけ舞妓さんに変身できるなんて楽しそう! あたしも化けたい! と当時の私は調べまくるも、ツテもコネのない一般庶民の私には別世界のことと諦めました。
※京都の伝統的な「節分お化け」ですが、いまは観光イベントとして一般人が参加できるものもあるみたい

さて、小・中・高は大阪のカトリック系女子校で天真爛漫にすごした私。昨春、久しぶりに会った同級生から「京都で舞妓さん、芸妓さんになって~~ん(^^♪」と5人の集合写真を見せてもらいました。かなり不意を突かれたけれどw 本物っぽくて超キレイじゃないですか♡

同級生なので彼女たちも、もちろんとっくのとうに50歳越え(笑)。私と違って、みんな仕事バリバリ、子育てもきっちり終えて、お孫ちゃんが生まれたばかりの子もいます。でもでもみんな、博多人形のように可愛くて、色っぽくて、何より超楽しそう!! 学生時代にキャッキャしながら、文化祭を必死で準備したり、修学旅行で夜中までおしゃべりしたことを思い出しました。

「実際は近くで見たら白塗り、ひび割れまくりやねん」
「お値段は出したほうが、仕上がりはええで~~」
「散歩もできるん。外国人観光客に写真撮られまくったわぁ」

などなど、耳より情報をしっかりもらいながらも、さすがにひとり参加は勇気がなく、誰がこの遊びに付き合ってくれるのかと心に秘めること半年以上――。ちょいちょいお声がけしてもまとまらなかったのですが、きもの仲間の忘年会でプレゼンしたところ、お酒が美味しかったからか(笑)、ノリノリで春にやりましょうと即決。同級生が上手に化けた店に予約することにしました。

きもの仲間は小柄3名、大柄2名(今回参加は4名)。雰囲気的には小柄さんが舞妓、大柄さんが芸妓なのでしょうが、舞妓は生え際の地毛を生かした“半かつら”、芸妓は羽二重できゅっと巻いての“全かつら”だそう。

年齢はもちろん、体型的にも舞妓じゃないけど、つねに無理めなほうにチャレンジしたい有田――。最初からぴしっと芸妓で行くと決めていたメンバー、旦那さんに「その年齢で舞妓はないだろう」と言われて考え直すメンバーもいつつ、ぎりぎりまで揺れ動く四者四様の乙女心。

でも、お店は「当日変更されても大丈夫ですよ~」とどっしり安心体制。特に自分で用意するものはなく(コンタクトやメイク用品ぐらい)、手ぶらで舞妓&芸妓になるため、3月某日行って参りました!

なぜかいつも先頭を切って歩いてしまう。しかも大股で。これが158cmぐらいだと可愛いんでしょうが、私の場合、かつらとポックリで185cmは確実。巨大です――。さて利用したコースに含まれていたのが、店の外に10分間の放し飼いタイムあり。直射日光降り注ぐ塀の外に出るだけで、とたんに不安になる私たち。この直後、通りすがりの外国人観光客の方と一緒に記念撮影することに。「Fake GEISHA! Fake GEISHA!」と一生懸命伝えたんですが、通じなかったみたい。ホンモノの舞妓さんは、もっと小さくて可愛いし、顔もひび割れてないのに……。彼らは満面の笑みで写真を撮り、満足そうに手を振って帰っていきましたよ。堪忍どすえ。

舞妓・芸妓・花魁体験ができるお店はかなりあるみたいですが、私たちがお世話になったのは。八坂神社の近くです。プリントはしっかりきっちりプロの修正はあちこちにほどこされてありがたく。プラスチャージでスマホに画像データを送ってくれたり、CDに焼いてくれます。こんなに満喫して12500円(税別)

次回は、ドキドキというかギョギョギョのメイキング、お届けします。ふぅ。