皆様は「紺ブレ」と聞いて誰を思い浮かべますか? ダブル浅野時代の浅野ゆう子さん? ならば、おそらく私より少し上の世代の方ですね。特に思い浮かぶ人がいない? ならば、おそらく私より下の世代の方ですね。

鈴木保奈美さん

そう思い浮かんだ方は、きっと私と同じ世代のはず!

今回は、紺ブレ・ブーム再来のお話。

紺ブレにチノパン、クルーネックのニット。自分の中では靴がローファーであればベストだったのですが、諸事情によりコンバースを投入。これでカチューシャをしたら、あの頃の保奈美トラッド!

ジャケットはどちらかというと個性的なものを愛用している私ですが、突如そんな私の心の隙間にスーッと入ってきたのがマディソンブルーの紺ブレ。とてもオーセンティックなデザインなのに、展示会でなぜか強く惹かれてしまいました。その時、ジャケットを欲していた咲子と一緒だったことも大きかったかもしれません(そして、咲子はグレーのツイードのブレザーを入手)。

さてと、ブレザー、どう着ましょうか?

勢いで購入したものの、はたと気づくのです。私、オーセンティックなジャケットの装いに慣れていなかった、と(笑)。おそらく高校生の時に着ていた(私服校でした)J PRESS以来の紺ブレ。さて、どうしたものか? その問いの答えは「保奈美トラッドを思い出せ!」だったのでした(とっても安易)。

厳密に言うと、『愛という名のもとに』の藤木貴子役の鈴木保奈美さんではなく、『東京ラブストーリー』の赤名リカ役の鈴木保奈美さんかもしれませんね、紺ブレは。などと思いつつ、この頃の保奈美さんのトラッドスタイルはやっぱり記憶の奥底にしっかり刷り込まれているな、としみじみ。ちなみに、眼鏡のフレームを紺ブレに合わせてネイビーを選んだことがこの日唯一の私のこだわりです(笑)。

オーセンティックなのにマディソンブルーの紺ブレは高校時代に着ていたそれよりも、ニュアンスが艶っぽい。ディレクターの中山まり子さんの「タイトめに着てね」というアドバイス通り、自分では「あれ、ちょっと小さい?」とも感じるサイズを購入したのが奏功したもよう。シルエットがキュッとコンパクト見えして、あの時代のもったり感は皆無(あの頃はそれが可愛かったのだけれど!)。

あ、すいません、(いつものことですが)脱線しました。今回のタイトルの話に戻ります。今回は、この写真の存在を無視できず、テレビドラマ『愛という名のもとに』から思考を遠ざけることができず……。

外苑前の銀杏並木ではないですが、立教ミモレ大学の講義後に、黄色に燃える銀杏の木の下でスタッフで横一列に並んで撮影。この写真を見た瞬間に、「OH!  愛という名のもとに!!!」と思ってしまったのです。ドラマのキャッチフレーズは確か、きみの青春と友情がここにあるだった記憶。うん、確かに、ここにある(笑)!
そして、記憶の中の画と実際の画を照合してみたら……そこまで似ていませんでした(笑)。 (出典:より)


はからずしも、紺ブレを着て保奈美トラッドに(私なりに)寄せた日、『愛という名のもとに』のような写真が撮れました。その瞬間から私の頭の中のBGMは浜田省吾さんが歌う主題歌がエンドレス・ループ。

コーラス部分まで含め読み解くと、一方通行の片思いソングのようにも読めるのですが、もう一歩踏み込むと、(あなたのために泣いてくれるほどに)あなたを愛してくれる人がきっと目の前にいるのに、気づかずにその人の前を通り過ぎてしまうのだよね、我々は。誰もが孤独を感じてしまいやすい時代になってしまったけれど、自分のために泣いてくれる人がきっといるはずだから、あなたも誰かにそうしてあげられればいいね。そういうふうに連鎖していけば、『悲しみは雪のように』きっと自然に溶けていくものなのだよ、と。そういうメッセージであると思うのです (当時、ハマショー・ファンと協議した結果、私たちの間ではそう決定しました)。

仲間っていいな

『愛という名のもとに』の中では、確かそのような台詞が象徴的に使われていました。理想と現実のギャップにもがきながら、学生時代の光り輝く思い出にすがる登場人物が繰り返し言うのです。年齢に関わらず、後からそんなふうに思える時間を過ごすことこそが青春なのかもしれないな〜、なんて。今後、この集合写真を観る度に、私はそんなことに思いを馳せる気がしています。

青春時代以来の空前の(私の中での)紺ブレ・ブームが到来中。袖を通すと、何やら、また、青春の只中にいるような気持ちになるから不思議です。


CREDIT:
ジャケット/マディソン・ブルー この日と同じ
ストール/海外で購入
ニット/ユニクロU この日と同じ
パンツ/ディッキーズ この日と同じ
靴/コンバース この日と同じ

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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